歯の表面に歯垢がたまると、その中に棲み付く細菌が食べかすに含まれる糖分を栄養にして増殖を繰り返し、酸を出します。そして、酸は歯の表層であるエナメル質を溶かしていきます(歯のカルシウムなどのミネラル分が少しずつ溶け出します)。これが虫歯のはじまりです。
ですが、歯は常に溶かされ続けているわけではありません。酸性に傾いた口腔内がだ液によって中和され、溶け出したミネラル分が再び歯の中にしみこむという修復作用(再石灰化)が繰り返されているのです。
普段から甘いものばかり食べたり、1日に何度も飲食をしたりしていると、歯の再石灰化が間に合わなくなり、虫歯へと発展してしまうのです。
虫歯の原因は最近ではテレビのCMとかでも良く耳にするミュータンス菌と言い、甘いものをエネルギーとし歯の表面にフィルム状の細菌を作っています。その結果、歯垢の中で「酸」をつくり出すことにより歯の表面のph数値が下がり歯のエナメル質が溶かされて虫歯になってしまうのです。虫歯が発生するのは、「歯」と「歯垢」と「糖」がすべて揃った時です。
虫歯を防ぐには、歯垢をきちんと除去したり、甘いものを控えたりして、この3つの要因を揃えないようにすることが大切です。
虫歯は放っておきますと、進行する恐れがあります。
少しでも気になりましたら早く歯科医院へ行きましょう。
虫歯は早期に治療をすれば痛い想いをする可能性も低くなりますし、進行していない虫歯の場合には、削らずに様子見で済む場合もあります。
当然、治療にかかる時間や費用も少なくなりますので、少しでも違和感を感じるようであれば、お気軽にご相談ください。