顎(あご)は筋肉と関節と神経が集中していて、下の顎をささえています。食事をしたり、おしゃべりしたりすると連動して動いていて、この顎の関節やその周囲が何かの原因で痛みや動きにくくなるのが顎関節症です。
最近、顎の関節の不快感を訴える方が増えてきました。顎が思い通りに動かず、食べ物が噛みにくいや顎を動かすと不快な音がするなど痛みを感じて口が開かない方のご相談が多いです。
症状は顎だけではなく肩こりや、腕や指の痺れ、偏頭痛、耳や鼻にも不快感を覚える事もあります。このように症状は広範囲にわたり、人によっては軽い症状から重い症状まで、個人差が大きいのが特徴です。顎関節症の多くは適切な対処で、日常生活に支障をきたすことがない状態にもっていけるものです。重い症状の場合、ほうっておくと、進行してあごの機能が完全に破壊されてしまうこともまれにあります。症状があれば早めの診察をお勧めします。